長野県は山に囲まれ、標高の高い地域が多いのが特徴です。この記事では、長野県内の市町村や山々の標高を一覧で示し、ランキング形式で紹介します。特に上位の高地にある街の暮らしや特産品、気候などにも触れながら、高地ならではの魅力や生活の特徴を解説します。
目次
長野県の標高一覧ランキング:山と街を一挙紹介
長野県の地形はアルプス山脈などにより県土の約8割が山岳地帯です。県庁所在地・長野市の標高は約371mで、全国47都道府県の県庁所在地では最も高い地点にあります。また県内には標高3,000mを超える山々が多数あり、国内でもトップクラスの高山県に数えられます。これらの山岳地帯に隣接し、高原地帯が広がるため、村や町の多くが標高700m以上の場所にあります。
この記事で扱う「標高ランキング」は、主に市町村庁舎の標高(市町村役場の位置)を基準としています。信頼性の高い地形データや国土地理院の情報をもとに、長野県内の自治体を標高順に並べています。次節以降では、長野県内で特に標高の高い市町村や山をランキング形式で紹介しながら、高地の街の気候や特産品、スポーツ・観光など暮らしの特徴も解説します。
長野県の地形と標高の特徴
長野県は周囲を北アルプス・中央アルプス・南アルプスといった日本アルプスの山々に囲まれており、標高の高い山々が連なります。県内には標高3,000m級の山が23座以上あり、岐阜県や静岡県と越境する山も多いです。たとえば、県内にまたがる穂高連峰の奥穂高岳(3,190m)は長野県内で最も高い山です。また、八ヶ岳連峰には赤岳(2,899m)や横岳(2,829m)などの高峰がそびえ、南信州には標高3,067mの御嶽山(おんたけさん)も位置します。
こうした山々の恩恵か、長野県全体の平均標高は高く、平野部でも標高数百メートルあります。その結果、冬は冷え込み厳しく積雪量は多め、夏は県内各地で涼やかな高原気候が楽しめます。高地と盆地の気温差は大きく、標高100m上昇するごとに気温は約0.6℃下がるといわれ、同じ県内でも季節感や降雪量が地域で大きく異なります。
ランキングの概要と作成方法
長野県内の市町村別標高ランキングは、市町村役場の位置する地点の標高で順位付けしています。参考データには国土地理院などの公的資料を活用しました。この記事で紹介するランキングでは、上位に位置するのは標高が高い村や町が中心です。上位3位のヒントは「レタス」で、高原野菜の産地である市町村が並びます。また、ここに挙げるランキング上位の市町村は、全国的に見ても非常に高標高の自治体として知られています。
一方で、長野県にも低標高の地域があります。記事後半では標高の低い市町村や県庁所在地の標高についても触れ、長野県の標高分布を総合的にご案内します。
長野県の市町村別標高ランキング

長野県で標高が高い市町村のランキング上位には、夏でも涼しい高原地帯の村が並びます。標高トップの自治体には高原野菜の産地や観光地として有名な場所が多いのが特徴です。以下では1位~3位の市町村と、番外編として最低標高の市町村や長野市(県庁所在地)について解説します。
高標高トップの市町村
長野県内で最も標高が高い市町村は川上村で、役場所在地が1185.5mにあります。(川上村は千曲川(信濃川)の源流のある村で、高原野菜のレタス生産量は全国一です。)2位は南牧村(標高1039.7m)で、八ヶ岳高原に広がる村です。南牧村は冬期でも冷涼な気候を利用して白菜やレタスなどの高原野菜を栽培し、野辺山高原には標高1,375mで日本一高いJR駅もあります。3位は原村(標高1007.3m)で、八ヶ岳と諏訪湖の間の高原地帯に位置します。原村は涼しい夏で別荘地として人気があり、高原野菜づくりも盛んな村です。
| 順位 | 市町村名 | 標高(m) |
|---|---|---|
| 1 | 川上村(かわかみむら) | 1185.5 |
| 2 | 南牧村(みなみまきむら) | 1039.7 |
| 3 | 原村(はらむら) | 1007.3 |
| 4 | 南相木村(みなみあいきむら) | 992.1 |
| 5 | 富士見町(ふじみまち) | 974.6 |
4位以降にも、北相木村(標高約971m)や軽井沢町(939m)といった高原地域が続きます。上位の村ほど冬は雪に覆われやすく、夏も涼しい気候で過ごしやすいのが特徴です。
最低標高と県庁所在地の標高
番外編として、長野県で標高が最も低い市町村を見てみましょう。長野県内で最も低いのは栄村で、標高は約291mです(日本海に近い栄村では冬の降雪が少なく、海抜近くまで市街地が広がります)。一方、県庁所在地の長野市は標高371.5m(役所付近)で全国の都道府県庁所在地の中では最高レベルの高さです。首位の川上村の約4分の1程度の標高ですが、それでも長野市は国内の県庁所在地では最も標高が高い街として知られています。
こうして見ると、長野県内には標高差の大きい地形が広がっており、地域によって気候や生活環境が大きく異なります。(参考:国土地理院のデータで標高を比較)
長野県の主な山々の標高ランキング
長野県には日本を代表する高峰が多くあります。次に、長野県で標高が高い山々をランキング形式で紹介します。いずれも日本百名山に選ばれており、山岳ファンにも知られた名峰ばかりです。
長野県の高い山ランキング
| 順位 | 山名(所在) | 標高(m) |
|---|---|---|
| 1 | 奥穂高岳(長野県・岐阜県) | 3,190 |
| 2 | 槍ヶ岳(長野県・岐阜県) | 3,180 |
| 3 | 赤石岳(長野県・静岡県) | 3,121 |
| 4 | 涸沢岳(長野県・岐阜県) | 3,110 |
| 5 | 北穂高岳(長野県・岐阜県) | 3,106 |
| 6 | 大喰岳(長野県・岐阜県) | 3,101 |
これら以外にも、横岳(八ヶ岳・2,829m)や燕岳(北アルプス・2,763m)など、長野県には3,000m級の登山道が豊富です。登山口が比較的アクセスしやすい山も多く、登山愛好者に人気です。一方で、頂上付近の気候は厳しく、夏でも寒暖差が大きいことも特徴です。
その他の高峰と全国順位
日本の山岳ランキングで見ると、長野県にまたがる山が多数ランクインしています。1位は富士山ですが(静岡・山梨、3,776m)、2位の北岳(山梨、3,193m)に続いて、3位に奥穂高岳(長野・岐阜、3,190m)と間ノ岳(山梨・静岡、3,190m)が並んでいます。さらに5位には槍ヶ岳が登場し、長野県域は山岳標高ランキングでも上位に顔を出します。このように長野県の山々は、日本でも有数の高峰が集まっており、登山や山岳観光が盛んです。
長野県の主要都市・県庁所在地の標高
長野県内の主要都市でも標高は全国的に高いものが多いです。特に県庁所在地の長野市は、市役所付近で約371mに位置し、47都道府県の中で最も標高の高い県庁所在地となっています。ここでは代表的な都市の標高と、その特徴を紹介します。
長野市:日本一の標高の県庁所在地
長野市の市街地は千曲川(信濃川)の扇状地にあり、中心部でも標高は約370mです。この高さは国内の県庁所在地の中でトップで、2位の山梨県甲府市(約270m)を大きく引き離しています。市内には北信五岳(飯縄山、戸隠山など)の山並みが迫り、冬は雪が降り積もります。また、平地でも夏は涼しく過ごしやすい地域です。
松本市:山岳部を含む高原都市
松本市は標高約592mと、都市部でも既に高原に位置しています。市域にはなんと奥穂高岳(3,190m)をはじめとする北アルプスの名峰が含まれ、市街地と山岳地帯の標高差が大きいのが特徴です。たとえば、松本市の上高地(標高約1,500m)は夏でも平均気温が20℃前後にしかなりません。このように松本市は平地・高原・山岳が一体となった地形で、観光資源が豊富なエリアです。
その他の都市と観光地の標高
長野県内の他の都市でも、盆地部で標高数百メートルの場所が多いです。たとえば上田市中心部は約450m、飯田市中心部は約350mなどです。また、軽井沢町は標高約980mで、日本有数の高原リゾートとして知られます。軽井沢は涼しい夏を求める避暑地として人気が高く、標高の高さを利用した観光地となっています。
長野県の標高と気候・生活:高地の街の特徴
長野県の高地にある街には、標高がもたらす独自の気候や生活文化があります。ここでは、冷涼な気候が育む農業や、避暑地としての役割、冬期の雪と観光、また星空観察など高地ならではの特徴を見ていきましょう。
冷涼な気候が育む高原野菜
長野県の高原地帯では、春から秋にかけて気温が比較的低く、昼夜の寒暖差が大きいという特長があります。この冷涼な気候は白菜やレタス、キャベツなどの高原野菜の栽培に適しています。実際、川上村や南牧村、原村などの上位村では夏でも涼しいため、暑さに弱い高原野菜の一大産地となっています。透き通った空気と清らかな水によって育まれる野菜は、味が濃厚で品質も高く評価されています。
夏の避暑地とスポーツ合宿
標高が高い地域は夏でも気温が低めで湿度も控えめなため、避暑地として人気です。美ヶ原高原や霧ケ峰高原、立科の白樺高原などは東京・名古屋圏からのアクセスが良く、多くの観光客が涼を求めて訪れます。また、気温が低く酸素量がやや少ない高標高環境はスポーツのトレーニングにも活用されます。特に南牧村や高山村、岩岳高原(大町市)などはバスケットボールや陸上などの合宿地としても知られ、高地トレーニングで選手の持久力向上に寄与しています。
冬の雪国:スキーリゾートと積雪
長野県の高地は冬に多くの積雪があります。北信・中信・南信の各地域には白馬や志賀高原、菅平高原など有名なスキーリゾートが点在し、国内外から多くのスキーヤーが訪れます。積雪量が多い一方で冷え込みも厳しく、早朝は氷点下になる日も少なくありません。また、高地ならではの気温差から、晴天の日には真っ白な雪山が青空に映え、美しい雪景色が楽しめます。
星空観察や高地ならではの文化
長野県の高原地帯は空が澄み渡り、星空観察に適した環境です。県東部の野辺山高原には、日本最大級の電波望遠鏡を備えた野辺山宇宙電波観測所があり、標高約1,350mから広い空を観測しています。夜になると人工光がほとんど届かないため、満天の星が見えるスポットとしても有名です。また、高地の温泉地(湯田中渋温泉郷や本沢温泉など)では、標高2,000mを超える露天風呂から星空を眺められる名所もあります。こうした自然環境は観光資源ともなり、長野県の高地の街ならではの文化・レジャーを形成しています。
まとめ
長野県は「高地の県」として知られ、市町村ごとの標高ランキングを見ても上位に名を連ねる村は全国有数の高地です。標高の高さは高原野菜の栽培や夏の避暑地づくり、冬のウィンタースポーツで活用され、県民生活にも深く影響しています。また標高の高い県庁所在地・長野市が示すように、街ごとの標高差が大きい点も長野県の特色です。紹介した通り、長野県の高さをランク一覧でまとめた本記事を参考に、高地の街ならではの魅力や生活の雰囲気を感じていただければ幸いです。
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